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米中貿易摩擦の影響最小化で実績

郵船ロジ、企業SCM改善の新ソリューション

2019年3月19日 (火)

ロジスティクス郵船ロジスティクスは19日、企業のサプライチェーンマネジメントをより深く支援するための新ソリューションを顧客の米医療用品メーカーに適用し、米中貿易摩擦の影響を受ける追加関税を最小限に抑えるとともに、納期の前倒しにもつなげた事例を発表した。この事例で活用した新ソリューションをメニュー化した。

新たな物流支援ソリューションは、「品目分類」「関税率・原産地規則検索」「取引禁止対象者スクリーニング」「調達コスト試算」「貿易統計分析」「調達コスト予測分析」の6機能で構成するデータベースを活用し、国際条約で規定されたコード(HSコード)や最新の関税率、原産地規則といった情報を提供。

輸送費から関税、保険料なども含めた総調達コストの試算や調達コスト予測分析、マーケット情報の提供など、顧客の要望に応じた総合的なサプライチェーン診断サービスにも対応し、分析された情報を元に最適なソリューションを提供することで、関税額の削減やサプライチェーン全体の効率化を図る。

これらのソリューションに加え、世界550拠点以上を展開する同社のネットワークを活用した輸送手配、在庫管理などの物流サービスを利用してもらうことで、「最新の経済連携網や通商政策に通じたパートナー」として、利用企業に適したサプライチェーンマネジメントの支援体制をつくる。

ソリューションの最初の利用者となった米国医療用品メーカーでは、米中貿易摩擦の影響で想定される関税を調査し、影響を受ける可能性が高い商品や追加関税額を分析した結果、出荷商品の半数以上で該当することが判明。ソリューションを活用することでサプライチェーンを改善し、納期の前倒しと追加関税の最小化を実現したという。