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グンゼ、冷凍下の耐性高めた食品包装フィルム発売

2019年3月26日 (火)

サービス・商品グンゼは26日、耐寒性と耐ピンホール性を併せ持つ冷凍食品用包装フィルム「HEPTAX(ヘプタックス)PGタイプ」の販売を今月から開始する、と発表した。今回の販売は15マイクロメートルの製品で、6月には25マイクロメートルの販売も始める。

「PGタイプ」は、同社が2016年に発売した「PFタイプ」と同等の声質を持つプレーンナイロンで、製造から流通まで一貫して冷凍環境下に置かれる商品の耐ピンホール対策に適している。

冷凍に限らず、常温でも一般グレードより強度が高く、冷凍環境下の耐ピンホール性能も、一般ナイロンフィルムの「15マイクロメートル」と比べて突刺強度が20%、衝撃強度が25%、耐磨耗性が40%優れる。耐屈曲性も大幅に高めた。

冷凍食品市場は、冷凍技術と冷凍流通網が発達し、市場規模が年々拡大しているが、冷凍下では包装フィルムの柔軟性、強度が失われ、輸送などの流通過程で硬化した食品が包装フィルムを突き刺すなどして、ピンホールが発生することがあった。

ピンホールによって品質が劣化するとの懸念から廃棄するケースも少なくなく、食品メーカーからは、より強度の高い冷凍用フィルムの開発が求められていた。