拠点・施設日本GLPは3日、埼玉県新座市で第一倉庫冷蔵(さいたま市南区)向け賃貸物流施設「GLP新座」が完成し、竣工式を行ったと発表した。第一倉庫冷蔵は埼玉県南部を中心に冷凍・冷蔵、定温・常温倉庫を配置する首都圏ドミナント戦略を展開しており、新拠点はこの戦略の中核拠点として定温、常温保管に利用する。
国内では温度管理商品の流通量の増大に伴い、コールドチェーン物流の需要が高まっているが、賃貸型の大型物流施設は汎用的な仕様の常温施設が多い。
これに対し、GLP新座は定温対応としてサンドパネルを導入し、移動ラックを設置できるよう1-3階の天井高を6.5メートル、床荷重を1.7トン(1平方メートル)としたほか、垂直搬送機を8機設置するなど、保管、入出荷効率の向上に配慮。コールド・ストレージでは高度な温度管理が要求されるが、日本GLPでは「4温度帯(冷凍・冷蔵・定温・常温)をカバーするBTS型・マルチテナント型施設を積極的に開発」するとしている。
施設は敷地面積1万4955平方メートル、S・耐震構造で地上4階建て。1階から3階までを定温倉庫として、4階を常温倉庫として利用する。延床面積は3万109平方メートル。10トン車28台分の両面バースを備え、トラック待機場も21台分確保した。