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商船三井、次世代石炭船「イーネックス」設計

2019年6月20日 (木)

ロジスティクス商船三井は19日、国内造船所と共同で90型(載貨重量9万トン型)の「次世代型石炭輸送船」の開発検討と設計を行ったと発表した。

日本にとって重要な「電源リソース」となる石炭の安定輸送と経済性を両立させる「ストレスフリーな輸送の提案」をコンセプトとし、ブランド名を「EeneX」(イーネックス)と定めた。

名称には効率性(Efficient)、安全性(Ease)、環境(Ecological)、経済性(Economical)、進化(Evolve)という開発のキーワードになった「さまざまなE」と相乗効果を表現する「X」を組み合わせ、「石炭火力発電の一翼を担って世界のエネルギー(ene)普及に貢献したい」との思いを込めた。

イーネックスは貨物ホールドにダブルハル構造を採用し、ホールド内側面フラット化によって石炭のかき落とし作業を不要とすることで揚荷役効率の改善と荷役時間短縮を図る。貨物ホールドの形状にセミボックスシェイプ型を採用し、ホールド下部の傾斜部(サイドホッパー)をできる限り減らすことで、石炭の荷だまりをなくし、揚荷役効率の改善につなげる。

またバラスト航海で船体姿勢を制御するためにバラスト水を張る貨物ホールドを貨物積載専用とし、貨物ホールドへバラストを張る手間を省き、貨物に塩分・サビなどが混入するリスクを抑える。船体は全長235メートル、全幅38メートル、型深205メートルで載貨重量トン数は8万9900トン。