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商船三井、環境配慮型の次世代石炭運搬船が完成

2021年12月3日 (金)

ロジスティクス商船三井は2日、電源開発向け次世代石炭船「KUROTAKISAN MARU III」(黒滝山丸III)が完成したと発表した。

船名は、電源開発竹原火力発電所のある広島県竹原市の「黒滝山」に由来。初代「黒滝山丸」(1981年竣工)、2代目「黒滝山丸」(1995年竣工)に続く3代目として命名された。電源開発の火力発電所向け石炭輸送に従事する。

石炭船の船型開発に知見があり建造経験の豊富な国内の造船所と、商船三井が有する運航に関するノウハウを集積して設計した次世代型石炭船の第1船となる。ダブルハル構造を採用し貨物ホールドへのバラスト水漲水を不要とすることにより、海中への汚水・排水リスクの軽減や貨物への塩分・錆などの混入リスクの軽減を図るとともに、硫黄酸化物スクラバーを搭載することで環境負荷の低い輸送を実現する。

商船三井は、今回の次世代石炭船の建造を契機として、日本の重要なエネルギーリソースの安全で安定的な輸送と経済性を両立させることで、顧客と環境にとって最適な輸送を提供する。

■KUROTAKISAN MARU IIIの概要
全長:235.00メートル
全幅:38.00メートル
型深:20.05メートル
載貨重量:8万9999トン