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川崎重工とJR東、鉄道システム用蓄電池設備の実証開始

2012年7月2日 (月)

産業・一般川崎重工業は2日、同社が開発した鉄道システム用地上蓄電設備「BPS(バッテリーパワーシステム)」を東日本旅客鉄道(JR東日本)管内の営業路線にある変電所に設置し、同社と実証運用を開始したと発表した。

 

川崎重工は、JR東日本とともに回生電力貯蔵装置の試験運用を行い、蓄電池をき電線(架線)に直結できる世界唯一の方式を用いるBPSを設置することで、省エネ効果などを調査する。

 

今回の試験に際し、同社とJR東日本は共同研究開発契約を結び、川崎重工がBPSの設計・製作、試験データの測定・分析を担当、JR東日本は試験フィールドの提供、BPSの運用業務を担当する。

 

BPSは青梅線内にある古里変電所に設置し、蓄電池には同社製の大容量ニッケル水素電池「ギガセル」を使用する。実証運用は2013年2月まで断続的に行い、稼動時と休止時の比較を行いながら、季節ごとの省エネ、電圧安定化などの性能分析を実施する。