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アクセンチュア、シティグループと提携し電子通貨「MarCoPay」設立

日本郵船、電子通貨で給与支払い船員家族の生活補助

2019年7月25日 (木)

話題日本郵船は25日、外国人船員と家族の生活の利便性向上を目的に、アクセンチュアとシティグループと提携し、船員供給事業などを手がける比トランスナショナル・ダイバーシファイド・グループ(TDG)と共同で電子通貨の事業会社「MarCo Pay」(マルコペイ、比)を設立した、と発表した。2020年1月から提供される電子通貨「マルコペイ」を利用することで、船上での給与支給や生活用品の購入をキャッシュレス化。船員は航海中でも自国へ送金が可能となり、船員とその家族などアプリ利用者は世界中のATMで現金の引き出しが可能となるという。

外国人船員を多く抱える同社は、マルコペイ設立の動機について「外国人船員は一般的に自国での平均水準を上回る給与所得を得ながらも、金融インフラが発展段階であること、また乗船ごとの期間契約となる船員特有の事情から、その経済価値が社会に正しく認知されていないケースがある」とし、同サービスを通じて船員が銀行からの融資や保険加入の際によりよい評価を得られる環境を目指す。

今後は日本郵船以外の船主や管理会社にも展開、さまざまな小売店やサービスと提携し「MarCoPay」が利用できるネットワークを広げることで、世界中の船員とその家族の生活を支えるグローバルなプラットフォームへと進化させるという。

「MarCo Pay」は”Maritime Community”に由来。金融デジタル技術で先端を走るアクセンチュアと世界有数のグローバル金融機関であるシティグループと提携・開発したことで、堅牢なセキュリティを担保しながら世界中でさまざまなサービスと連携できるプラットフォームを短期間で開発できた。

▲専用アプリによる給与支給や国際送金の画面イメージ