商船三井、ゼロエミ代替燃料の船舶開発へWG設立

環境・CSR商船三井は5日、二酸化炭素と再生可能エネルギー由来の水素を組み合わせ生成される合成メタンを代替燃料の開発するワーキンググループ（WG）を立ち上げたことを発表した。

「船舶ゼロ・エミッション代替燃料に関する業界横断のWG」と名付けられたこのグループは、現在船舶で主に使用される化石燃料に代えて二酸化炭素と再生可能エネルギー由来の水素を組み合わせるメタネーション技術によって合成メタンを生成し、代替燃料（メタネーション燃料）とすることで、CO2排出抑制を目指す。国際海運における温室効果ガス（GHG）排出対策を検討している国際海事機関（IMO）では、2018年4月に30年までに二酸化炭素の排出量を効率ベースで08年比40%削減すること、および50年までにGHGの総量を08年比で半減し、今世紀中のなるべく早期に国際海運からのGHG排出をゼロとするという目標が設定されている。

メタネーション燃料はゼロ・エミッションを実現する技術となり得るとして世界中が注目しており、今回このWGを立ち上げることで他業界、他企業、官庁関係とも協力してメタネーション燃料の検討・普及に取り組む。