大正製薬、メキシコ・米国の製薬企業4社を買収

メディカル大正製薬は9日、メキシコの製薬企業グループ4社の買収を完了したと発表した。同社の連結決算に影響を与える4社売上高（内部取引消去後）は合わせて23億円。

メキシコの代表的な医薬品メーカーで複数の有力な製品と生産設備を保有する「Compania Internacional de Comercio S.A.P.I.de C.V.」（CICSA社、メキシコシティ連邦区）、「Grupo Imperial S.A. de C.V.」（GI社、同）、「Kosei S.A. de C.V.」（KOSEI社、同）、「Vitacilina Corporation of America」（VitaCorp社、米国テキサス州）の4社の全株式を取得したもの。

大正製薬グループは1988年に米国現地法人を設立し、ドリンク剤を中心に事業展開してきた。メキシコへは2002年に進出し、リポビタンDなどのドリンク剤を販売してきた。今回の買収により、同社グループはメキシコでOTC医薬品事業への本格参入が可能となる。また、CICSA社の販売ネットワークと生産設備を活用することで、北米地域での事業拡大も視野に入れる。