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セントラル硝子、中国・石大社との合弁解消「継続困難」

2012年7月9日 (月)

拠点・施設セントラル硝子は9日、山東石大勝華化工集団股フン有限公司(石大社)との合弁契約を解消し、同社との合弁会社「東営盛世化工有限公司」を清算すると発表した。

 

合弁会社は2010年12月、セントラル硝子独自の製法によるリチウムイオン電池用LiPF6(六フッ化燐酸リチウム)高濃度溶液の製造を行う目的で設立した。

 

設立後、石大社と合弁事業の開始に向けて協議を続けてきたが、最終的に条件が折り合わないなど「合弁事業を継続することが困難となった」ため、合弁を解消することにしたもの。

 

セントラル硝子は同社顧客への製品供給について「当面、自社工場からの供給で充分対応できるため、支障ない」としている。また、石大社グループとは今後もリチウムイオン電池用原料の取引を友好的に継続することで合意しているという。

 

リチウムイオン電池用電解液の事業展開について、同社は「電気自動車の市場投入や普及が遅れていることから、生産拠点計画を見直し、自社製法による中国生産拠点もマーケットの拡大と相応の稼働率が見込める段階で立地条件などを精査の上、改めて展開を検討する」として、一時棚上げする方針を示した。