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サッポロG、AIによる計画主導型物流システム導入

2019年9月24日 (火)

サービス・商品サッポログループは24日、AI技術を活用した商品需給計画システム「Supply Chain Planningシステム」(サプライチェーンプランニングシステム)を導入し、サッポロビール、ポッカサッポロフード&ビバレッジ、サッポログループ物流のグループ3社で8月から利用を開始した、と発表した。

従来、需要予測・生産・供給補充の各事業がそれぞれの判断基準でバラバラに行っていた計画を、AIが在庫理論をもとに立案する計画に移行し、システムが各事業のデータをつなげることで、在庫の適正化、輸送の平準化を実現。これによってトラックドライバー不足や業務の属人化といった課題を解決する。また、データ収集・加工・可視化をシステムに任せることで物流担当者は意思決定を中心とした業務に切り替えることができ、働き方改革にもつながる。

▲システムを用いた施策例(出所:サッポロホールディングス)

システムは、同グループとキヤノンITソリューションズ(ITS)が共同で標準業務を設計し、キヤノンITSの「FOREMAST」(フォーマスト)をはじめとする計画系ソリューションを活用して開発。グループ3社が取り扱う酒類・飲料・食品の共通システムとして構築したことで、システム投資の効率が向上したという。

2020年上期には意思決定支援・データ精度向上の機能をリリースする予定で、同グループは今後もキヤノンITSとともに物流クライシスの解決に取り組むという。

▲物流を平準化する補充計画のイメージ(出所:サッポロHD)

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