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商船三井・池田社長「人間力でNo1の総合海運企業に」

2019年10月3日 (木)

▲商船三井の池田潤一郎社長

イベント商船三井は10月1日、同日付で24人の新入社員を迎え、入社式を行った。池田潤一郎社長のあいさつは次の通り。

■商船三井の池田潤一郎社長のあいさつ(要約)
世界の政治・経済情勢や海運業界を取り巻く環境は大きく変化しており、従来に増して我々が長期ビジョンに掲げる「強くしなやかな商船三井グループ」の実現が求められている。

(1)MOL CHART
グループ社員が永続的に継承していく価値観として「MOL CHART」を制定した。未来を担う人材像はこの「MOL CHART」に凝縮されている。その中の一つ、「Challenge」とは大局観を持って新しい価値を創造することで、例えば環境規制への取り組みはその一つ。次世代の柱となる新規事業として、「環境・エミッションフリー事業」の推進・育成を図っていく。変化する外部環境を先取りし、”うねり”をチャンスにするためにも、若い発想力や豊富な経験をもとにアイデアを臆せず提言し、新たな価値を生み出すことを大いに期待する。

(2)社会貢献ポリシー
発展途上国を含む世界経済の成長と共に成長する企業として、持続可能な開発目標であるSDGsへの貢献に取り組んでいる。仕事を通じて社会に貢献できることが多くあることを意識してもらいたい。世界情勢は日々さまざまなことが起こっており、困難なことも多いと思うが、「社会に貢献することができる」ということを常に忘れずにいてほしい。

(3)安全意識の醸成
安全運航は商船三井グループの企業価値そのものであり、必ず達成しなければならない。2019年度は、年末に発生した事故への反省と失った信頼を取り戻すことを目的に、グループ全体の安全・品質管理体制を構築することを最重要課題としたい。安全とは文化であり、一人ひとりが安全に対する意識を高めていくとともに、自らの行動と業務に責任を持つ覚悟が必要だ。一人ひとり決して妥協することなく、海上・陸上一体となった安全文化の醸成に尽力してほしい。

(4)働き方改革
商船三井を担っているのはまさに「人」であり、従来以上のパフォーマンスを発揮していくためにも、社員一人ひとりが生き生きと働ける環境を整えることが重要だ。健康意識の向上や疾病予防のための様々な施策が評価され、2月には健康経営優良法人としてホワイト500に認定された。健全で活力あるイノベーティブな組織をつくっていこう。

最後に、ハード面での差別化が難しい海運業界の中で差をつけるのは、社員それぞれの人間力。異なるキャリアで得た経験を十分に生かし、世界中で働く2万人の個性溢れるスタッフと協同しながら、物流のビジネスパートナーとして商船三井が選ばれるような、事業規模でも利益面でもナンバーワンの総合海運企業を目指していこう。

▲入社式の集合写真(中央:池田社長)