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JR貨物、前年災害の反動で上期・9月単月ともに輸送増

2019年10月16日 (水)

ロジスティクスJR貨物は16日、上半期と9月の輸送動向を発表した。9月は前年の災害などで大きく落ち込んだ分の反動により、農産品・青果物、化学工業品など15品目すべてで昨年を上回った。

自動車部品は東海・九州地区間での新規輸送開始、消費増税前の駆け込み需要で好調だった販売が追い風になり、前年比2.3倍となったほか、積合せ貨物も各地で鉄道へのシフト(モーダルシフト)化が進み好調に推移し、コンテナ・車扱いの合計では27.1%増えた。

上半期を通じてもコンテナは9月同様に昨年の「7月豪雨」などの災害の反動で前年を上回った。関西・東北ではモーダルシフトが進展したこともあって特別積合せ貨物が、東海・九州地区間では新規輸送が好調な自動車部品が、関東域内では建設発生土の輸送が、いずれも順調に推移した。

一方、清涼飲料水は7月の気温が低く推移し、食料工業品が需要減となった。前年度産の民間流通米など、在庫薄となった農産品・青果物は大幅な増送とならなかった。

また長期連休で稼働日が減少したゴールデンウィーク、盆時期などが影響し、コンテナ全体では12.4%増、車扱貨物は1%増となった。