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日立物流、5G物流活用でKDDIと共同実証開始

2019年10月28日 (月)

ロジスティクス日立物流は28日、第5世代移動通信システム(5G)を活用して物流の高度化につなげる取り組み、KDDIと共同で実証実験を開始すると発表した。従来の通信方法と比べて「高速・大容量、低遅延、多接続」が特徴の5G技術を用いることにより、現場が広く見通しが悪い、作業者が多く多層階に分散しているといった物流センターが抱える課題の改善・解決を図る。

▲5Gの特徴

首都圏の同社施設に5G環境を構築し、実際の物流現場で(1)作業者の健康状態・動態把握(2)作業者・倉庫の詳細可視化(3)高速で精緻な商品・ラベル認識――に関する実証実験を行う。

具体的には、AIを用いた行動認識機能を使い、作業者の健康状態や動態をリアルタイムに把握、不安全行動や危険区域への侵入を自動判別して注意を喚起することにより、「安全で作業者にやさしい職場環境」の構築を目指す。

また高精細カメラやウェアラブルデバイスなどを複合的に活用し、作業者、倉庫の詳細を可視化。管理者は統制センターのコックピット上でモニターを監視しながらリアルタイムに指示を出せるようにし、作業者の庫内配置を最適化するとともに、運営効率化と整流化を図る。

このほか画像認識やAI技術などを利用し、高速で精緻な商品・ラベル認識の仕組みを構築。検品作業の高速化や省人化につなげる。基礎技術の検証はKDDIのビジネス開発拠点「KDDIデジタルゲート」を活用する。