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日通、埼玉県久喜市で東日本医薬品センター着工

2019年11月8日 (金)

メディカル日本通運は8日、新たな医薬品サプライネットワーク構築の核として東日本、西日本、富山、九州に新設する国内4拠点のうち、3拠点目となる東日本医薬品センターの地鎮祭を11月1日に行い、着工したと発表した。

同社保有の国内倉庫としては、6月24日に着工した西日本医薬品センターと同規模、17年1月竣工の「TokyoC-NEX」(トウキョウシーネックス)に次ぎ、2番目の規模となる。

同社は医薬品GDP(適正な流通基準)の日本導入に伴う医薬品物流の変化に対応し、GDPに基づく品質管理だけでな、医薬品供給のBCP対応、ドライバー不足への対応を含めた医薬品サプライネットワークの構築に取り組んでいる。

埼玉県久喜市で新設する東日本医薬品センターは、圏央道のほぼ中心に位置する立地優位性を活かし、東日本エリア各地への供給機能に加え、成田空港を利用した原料、原薬の輸入、製品輸出など「国内外の医薬品サプライチェーンを見据えたグローバルレベルの戦略的拠点」に位置付ける。

12月には富山医薬品センター(富山市)も着工する計画で、これにより、計画している医薬品センター4拠点がすべて着工することになる。

東日本医薬品センターは、入荷エリア、保管エリア、出荷エリアを明確に区分し、入荷用と出荷用の専用エレベーターをそれぞれ設置。入出荷作業の際の防虫管理とセキュリティのために、トラックドック、前室、エアシャワーを配置し、定温、保冷の温度管理、輸出入用の保税エリア、特殊医薬品エリアといったサプライチェーンニーズに対応する。

保管エリアは温度と湿度を総合監視する体制を整え、災害などに備えた免震構造、非常用発電設備の設置も予定している。

倉庫概要
所在地:埼玉県久喜市江面229-1
敷地面積:3万4983.56平方メートル
建築面積:1万7397.04平方メートル
延床面積:6万4942.97平方メートル
構造:5階建て(鉄骨造)
設備:免震構造、非常用発電設備、防虫・セキュリティ設備ほか
竣工:2020年12月