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北王流通、ドライバー生産効率手当制度にRPA活用

2020年1月22日 (水)

フード食品配送を手掛ける北王流通(東京都北区)は22日、配送ドライバー向けの業務手当を支給する独自の制度運用に、RPA(プロセス自動化技術)を活用し、制度運用の負荷軽減を図る取り組みを進めていることを明らかにした。

同社は、配送作業1件ごとに生産性を算出し、生産性を高めた分をドライバーの業務手当として支給する制度を運用しているが、生産性を測るためのデータ集計に担当者1人あたり月8時間を要しており、作業負荷が高かった。これをデータ収集のシステム化とRPAの導入によって自動化し、負担の少ない制度運用を目指す。

このほか、同社には労働時間の削減量に応じて支給する「効率改善手当」などもあり、これらの手当制度は、アルバイトから経営役員まで参加する毎月実施の勉強会で提案され、会社が採用している。北王流通は、「今後も働き方改革を通して、業績向上と従業員満足を目指して挑戦を続ける」とコメントした。

せっかくドライバーが生産性を高めても、データを集計する者の負担が増えては会社全体としての生産性向上は進まない。全体的な生産性向上のためにも積極的に自動化を進めていく必要がある。今回の施策は、まさにテストケースとしても最適だった。今回の結果をもとに、全社のあらゆる業務の自動化に挑戦していきたい。北王流通のシステム担当者
ドライバー1人1人の業務をきちんと評価し、手当てとして還元するとともに、当社では、独自の方法で生産性を細かに算出し開示することで、生産性向上へ意識を向けていけるような取り組みをする必要性を感じていた。企業としてドライバー1人1人の毎月の業務実績に基づいた根拠ある賃上げを実施し、それがモチベーション向上につながり、従業員の定着率アップにもつながるサイクルをまわしていく仕組みを今後も検討していく。北王流通のプロジェクトリーダー
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従業員から改善提案へ「効率改善手当て」北王流通(19年6月18日掲載)
https://www.logi-today.com/344580