TRC、物流施設運営･管理にドローン活用で協業

ロジスティクス東京流通センター（TRC、東京都大田区）は23日、ドローンを活用した新しい施設管理サービスの開発に向けて、ベンチャー企業のアイ・ロボティクス（東京都新宿区）と協業を開始する、と発表した。

TRCは、「物流ビルA棟」の一部（1200平方メートル）を実証実験場として提供し、同社の施設運営管理ノウハウからドローンの活用シーンを検証。アイ・ロボティクスは、直径19センチ以下のマイクロドローンの開発ノウハウを生かし、施設内の点検作業など、屋内・狭所でドローン活用の実用性を検討する。

将来的には、物流設備のセンサーなどのIoT機器とドローンを連携し、倉庫内外のさまざまな情報と組み合わせることで、バーチャル空間に倉庫現場を再現。現実に発生するであろう課題をバーチャルで予測し、解決策を生み出すことで、設計や運営管理の高度化・効率化を目指す。

アイ・ロボティクスは、三菱地所がベンチャー企業から事業提案を募集する「2018年度コーポレートアクセラレータプログラム」で優秀賞を受賞した企業。TRCは、自社物流施設の運営管理ノウハウを生かした他社施設の運営管理受託に力を入れており、「業務の効率化・省人化だけでなく、新しいサービス開発にも取り組む」とコメントしている。

▲実証実験のイメージ（出所：TRC）

▲実験場として使用する物流ビルA棟（出所：TRC）