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国交省、物流に配慮・中京圏高速料金の統一指針

2020年2月6日 (木)

話題国土交通省は5日、中京圏の高速道路の新たな料金案を発表した。2020年度中を予定している名古屋第二環状自動車道(名二環)の全線開通に合わせ、発地と着地が同一ならば、異なる経路を選択しても同一料金となる料金制度に移行する見通し。

これまでの名古屋高速と名二環の開通済み区間は均一料金制をとっていたが、新料金では名神・東海北陸・東名阪・中央・東名・東海環状の各高速道路と合わせ、距離別の料金制度に統一。利用者が料金に縛られることなく自由に経路を選択できるようになる。

▲距離に応じた料金統一の具体例(出所:国交省)

▲現行の車種区分(出所:国交省)

車種区分については、現状名古屋高速のみ2車種(中型以下・大型以上)区分を採用しているが、NEXCO中日本の5車種(軽・普通・中型・大型・特大)区分に統一するため、中型以上の車両は名古屋高速区間が一部値上げとなる。

料金の考え方は「最短経路の料金を基準とし、発地・着地が同一ならば、いかなる経路を選択しても料金を等しくする」が基本となるが、都心部経由の料金の方が高い場合には、これを適用しない。また、物流車両の負担が大幅に増加しないよう、名古屋高速のETCコーポレートカード割引は継続し、同ETC夜間割引も中型以上に限定して継続。名二環でも当面の間上限料金などを設定し、平日朝夕割引を継続するほか、東名・名神・東海環状などでも平日朝夕割引・休日割引を継続する。伊勢湾岸道路は、この枠組みからはずれて現行料金を継続するが、物流への配慮から大口・多頻度割引を導入する。

国土交通省は、名古屋第二環状道の全線開通に合わせ、距離に合わせた統一料金制度に移行するが、将来的には混雑を避けるう回経路の方が安くなる料金設定に変更し、その先には、混雑状況に応じて新旧料金制度を切り替えることも考えている。

▲国交省が描く将来の料金体系移行イメージ(出所:国交省)