ロジスティクス東京ガスは8月31日、100%出資子会社の東京エルエヌジータンカーが商船三井から「船上再ガス化装置付LNG船」に関する合弁会社の株式の1.5%を譲り受けると発表した。
船上再ガス化装置付LNG船は、通常のLNG船として陸上のLNG受入基地にLNGを搬送するだけでなく、出荷基地で液化した天然ガスを積荷として運び、船上で再び天然ガスに気化させ、海底に延びている天然ガスの受入パイプラインに直接送り込むことができる。陸上にLNG受入基地の新設・増設を行わずにLNGの輸入を可能にする、新しいLNGの輸送・受入技術の一つ。
商船三井は、ホーグLNG社と設立した合弁会社を通じて共同保有している「船上再ガス化装置付LNG船」2隻を、米国東岸ボストン沖合のLNG受入基地「ネプチューンLNGディープ・ウォーター・ポート」向けに、GDFスエズグループに長期傭船している。
柔軟なLNG輸送体制の構築のため、LNG関連技術の知見蓄積を目指す東京ガスグループと、多様化する顧客ニーズに対応するために幅広いLNG輸送サービスの提供を目指す商船三井の意向が合致し、ホーグLNG社の合意を得て、合弁会社の株式一部譲渡に至ったもの。