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商船三井、香港洋上LNG基地向けに世界最大船投入

2018年6月25日 (月)

ロジスティクス商船三井は25日、香港で計画されている洋上LNG受入基地向けに、FSRU(浮体式LNG貯蔵再ガス化設備)1隻の長期傭船契約と、桟橋の長期保守操業契約に関する基本合意書を結んだと発表した。2017年に韓国の大宇造船海洋で竣工した世界最大のFSRU「MOL FSRUチャレンジャー」を投入する。

このプロジェクトは、香港政庁が大気汚染を含む環境を改善するため、20年以降の発電燃料のおよそ半分を天然ガス化する政策の実現に向けて計画されているもので、洋上LNG受入基地は20年末以降に操業を開始する。

ソコ群島東方の香港南海上に建設され、新界地区にあるブラックポイント火力発電所、ラマ島にあるラマ火力発電所に天然ガスを供給する。このFSRUを活用することで、香港政庁は市場から安定的に競争力のあるLNGを長期にわたって調達できるようになる。

MOL FSRUチャレンジャーは17年から20年まで、トルコ国営ガスパイプライン会社ボタスが運営する地中海岸ドルチェルのLNG受入基地で稼働している。商船三井は国内唯一のFSRU保有・運営会社で、LNG船事業者としての規模は世界最大。

■MOL FSRUチャレンジャーの概要
全長:345メートル
全幅:55メートル
LNG貯蔵能力:26万3000立方メートル