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Hacobu、屋内・温度帯でも流通資材の位置把握

2020年2月10日 (月)

サービス・商品物流情報プラットフォーム「MOVO」(ムーボ)を運営するHacobu(ハコブ、東京都港区)は10日、流通資材の紛失や滞留を見える化する、新サービス「MOVO Seek」(ムーボシーク)を4月から提供する、と発表した。

「MOVO Seek」の電池寿命は7年、屋内外での使用も可能となっている。

「ムーボシーク」は、かご車やパレットに通信端末を取り付けて位置情報を把握するもので、その通信には京セラコミュニケーションシステムのIoTネットワーク「Sigfox」(シグフォックス)を用いる。「シグフォックス」は、低価格・低消費電力で屋内外の長距離伝送を可能とし、専用端末は耐用温度域がマイナス20度から60度まであるため、冷凍・冷蔵倉庫でも使用することができる。

かご車やパレットなどの流通資材は、年間で全かご車の10%、パレットにいたっては20%ほどが紛失しており、物流資材の不足によって「物が運べない」「補償金を請求される」など、事業者にとってはその負担が少なくない。

▲サービス内容イメージ

▲開発に携わった石川葵氏と「MOVO Seek」

開発にかかわったハコブの石川氏は「以前からRFIDやセルラー通信によるGPSなど、流通資材の位置情報を把握するものはあったが、設備投資が高額になったり、GPSは屋内で検知できないなど課題も多かった。ムーボシークはシグフォックスを通信に用いることで、これらの課題を解決できた」とコメントした。初期費用は1台あたり5000円から1万円、回線使用料は最大でも1台あたり月額200円ほどで、ハコブでは「すでに大手の卸業者、小売店などから引き合いがある」という。