M&A「空飛ぶクルマ」の開発に取り組むSkyDrive(スカイドライブ、愛知県豊田市)は21日、インドネシアで空飛ぶクルマの事業化に向けた検討を進めるため、同国の大手ヘリコプター運航会社、 Whitesky Aviationと業務提携契約を結んだと発表した。空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」を使い、同国空港でのエアタクシーの実現を目指すほか、鉱業分野での活用を目指す。また、WhiteskyはSKYDRIVEの最大30機のプレオーダーに合意した。

(出所:SkyDrive)
両社は2028年度までに、ジャカルタ市中心部での遊覧サービスの運航開始を目指している。また、スカルノハッタ国際空港に隣接するWhitesky所有のチェンカレンヘリポートを起点としたエアタクシーの運航も計画している。これらの実現に向け、Whiteskyはインドネシアの複雑な地理的・産業的条件に適したハブ・アンド・スポーク方式のインフラ整備を進める。インフラ整備によって、空飛ぶクルマの安全で効率的、拡張性のある運航が全国規模で可能になり、同国での次世代エアモビリティの土台を築くとしている。鉱山でも、CO2削減につながるヘリコプターや自動車に代わる手段として、活用を検討していく。
SkyDriveは空飛ぶクルマの事業化を目指し、日本国内だけでなく、米国やアジア、中東で海外市場の開拓や活用方法の開発を進めている。Whiteskyは、同国内でヘリコプターを中心としたチャーター便事業を行う民間航空会社で、都市部を結ぶヘリ輸送や、市内遊覧サービス、貨物輸送や医療搬送、鉱山での支援輸送を行っている。
両社は「コンパクトでCO2を排出しない空飛ぶクルマの活用によって、深刻化する都市部での渋滞緩和や、同国の主要産業である鉱業での環境負荷の軽減と発展に貢献する」としている。今後は、戦略的パートナーシップをさらに強化するため、SKYDRIVEの正式売買契約締結に向けて議論を進めていく。
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