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新型肺炎、日本企業が中国でドローン医薬品輸送

2020年2月13日 (木)

話題テラドローン(東京都渋谷区)は13日、中国浙江省新昌郡にある中国新昌郡人民病院から新昌郡疾病管理センターへ向け、ドローンによる医薬品や検査キットなどの医療物資輸送を開始したと発表した。

猛威を振るう新型コロナウイルス「COVID-19」の感染拡大を防止するため、地元自治体、医療機関と連携し「ドローンによる医療物資の輸送プロジェクト」を6日朝9時に立ち上げたもの。

新昌郡では6日時点で1006人の感染が確認されており、同社はドローン「RA3」「tr7s」、無人ステーション「RH1」を活用して医療物資を新昌郡人民病院、新昌郡疾病管理センター、新昌郡人民病院の大市聚分院間で輸送した。

同社は中国民間航空局(CAAC)が昨年10月に発行した世界初の都市型ドローン輸送ライセンスを取得していて、今回の取り組みについては「ドローンや無人ステーションを活用して輸送することにより、輸送物と人員の間の接触を減らすことができ、医療物資の二次汚染を効果的に防ぐことができる」と説明している。

ドローンで輸送することで、通常の道路輸送と比べて輸送効率が50%以上高まったほか、医療スタッフや救急車の前線への輸送が増えていることから、ドローンを活用することによって「人的・物的資源を最大限に節約することが可能」(同社)だと判断。先月23日に武漢市が閉鎖された直後から地元保健、疾病管理部門と連携を開始したという。

今後についても「新昌市民病院プロジェクトの本格的な稼働後には、全国の医療機関の航空輸送サービス展開を積極的に支援し、新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するため、ドローン技術を最大限提供していく」として、ほかの地域への展開も検討する。