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19日からの物流展「予定通り」、新型肺炎対策講じ

2020年2月18日 (火)

イベントあす2月19日から東京ビッグサイト(東京都江東区)で物流業界向けの一大イベント「国際物流総合展イノベーションエキスポ」が開催される。今回は労働力不足をテーマに掲げて217社がブース出展し、3日間の会期で「来場登録予定者」は主催者発表として2万人が見込まれているという。全国から物流関係者が集う大規模イベントだけに、新型コロナウイルス「COVID19」への感染対策も心配されるが、展示会は開催されるのだろうか。

国際物流総合展のトップページに記載された注意喚起

主催者の国際物流総合展事務局は17日、「新型コロナウイルス感染症における本展開催について」と題したリリースを発し、予定通り開催することを明言。物流業界関係者が大勢集う催しだけに、感染が広がる場となることはできる限り回避されなければならないが、同日時点の政府指針に沿いながら、中国湖北省、浙江省からの出展を断るなどいくつかの対策を講じた上でスケジュールを変更せず開催することにした模様だ。

事務局発表によると、今回の国際物流総合展では展示会場運営者による対策として、会場入口共用スペースごとにアルコール消毒液を設置。さらに国際物流総合展事務局がすべての展示ホール入口にアルコール消毒液と、人体から発せられる赤外線を熱分布画像化するサーモグラフィーを配し、救護室を設けて看護師が常駐。

入場の際に「摂氏37.5度の発熱」「過去14日以内の湖北・浙江両省の滞在歴の有無」「感染患者との接触歴の有無」を確認。その疑いがある場合は、主催者判断として入場を断るケースがある――としている。

数多くの革新的な展示が期待される国際物流総合展。これらが全国の物流関係者の目に触れる機会は、日本の物流の発展にも重要な影響を及ぼすはずだ。一方、どれだけ対策を講じても、多くの来場者が密集する場となることには変わりなく、感染リスクも高まらざるを得ない。

予定通り開催するという事務局の判断は尊重したいが、新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザが多く発生する時期にも当たることから、出展者・来場者には十分な咳エチケット、手洗いといった対策が求められよう。

■国際物流総合展イノベーションエキスポの開催概要
日程:2020年2月19日(水)-2月21日(金)
会場:東京ビッグサイト西1・2ホール