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渋沢倉庫、横浜港の利用拡大へ恵比須町に新倉庫

2020年3月8日 (日)

拠点・施設渋沢倉庫は6日、横浜市神奈川区で建設していた「渋沢ABCビルディング2号館」を竣工し、3月1日から稼働を開始した、と発表した。

同施設は、横浜地区での「物流事業拡大」と「研究開発施設の賃貸」を目的として建設したもので、物流事業拡大に向けて同社と渋沢陸運の2社は、北関東から輸送している輸出用自動車部品の輸送経路を7月に変更。現行では生産工場から栃木県の物流拠点を経由してから東京港に輸送しているが、これを横浜港湾地区にある「渋沢ABCビルディング2号館」を経由して横浜港に輸送する経路に切り替える。

これにより、物流総合効率化法の認定を受けた同事業では、総輸送距離の短縮でCO2排出量を24%削減できるほか、東京2020大会前に東京港の混雑を回避することができる。同社は、新設の2号館も1号館と同様にさまざまな流通加工に対応する倉庫とし、こうした案件を多く取り込むことで横浜地区の事業拡大につなげたいものとみられる。

▲物効法認定を受けた事業の概要(出所:国土交通省)

また、研究開発施設の賃貸に向けては、4・5階の9492平方メートルを用意。各階の床荷重を平米あたり1.5トン(4階)、1トン(5階)、階高を7.8メートルに設定したほか、荷物用エレベーター2基と設備設置用のスペースを設けるなど、汎用性と希少性が高い施設とした。

「渋沢ABCビルディング2号館」は、首都高速横羽線「子安インターチェンジ」「守屋町インターチェンジ」から0.7キロで、JRと京急の「新子安駅」からは徒歩10分。羽田空港からも車で20分に位置しているため、物流拠点と研究開発拠点の両機能に適した立地といえる。

施設の概要
名称:横浜支店恵比須町営業所 渋沢ABCビルディング2号館
所在地:神奈川県横浜市神奈川区恵比須町1番地
構造:柱鉄筋コンクリート造、梁鉄骨造、地上5階建
物流スペース面積:1万2747.92平方メートル
研究開発賃貸スペース面積:9492平方メートル
トラックバース面積:1916平方メートル
メカニカルバルコニー面積:954.6平方メートル
一般事務室他面積:1287.97平方メートル
設備の概要:貨物用エレベーター2基(5t、3.5t各1基)、人荷共用エレベーター3基、乗用エレベーター1基、垂直搬送機1基、ドックレベラー6基