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トピー工業、燃料転換でCO2を年約1万3500トン削減

2010年9月2日 (木)

産業・一般トピー工業は2日、豊橋製造所(愛知県豊橋市)大形圧延工場の加熱炉の燃料を重油からLNG(液化天然ガス)に転換し、運用を開始したと発表した。これにより大形圧延工場・加熱炉の二酸化炭素の排出量は年間約1万3500トン削減できる。

 

大形圧延工場の加熱炉は、これまで主に重油を燃料として鋼片の加熱を行っていたが、重油は硫黄分を多く含み、燃焼による硫黄酸化物や煤塵の排出が環境面への著しい負荷となることから、大気汚染物質を含まず、二酸化炭素排出量の少ないLNGに燃料転換したもの。

 

豊橋製造所周辺には、大口取引が可能な都市ガスパイプラインが整備されていないため、LNGサテライトから供給を行う。LNGサテライトは、既存ガス導管からの延伸が困難な地域に天然ガスを供給するためのガス製造所で、サテライトまではLNGをタンクローリーで輸送し、現地で貯蔵されたLNGを気化して導管で供給する。また、加熱炉も燃料転換に伴い、気体燃料用燃焼バーナーの交換工事と計装工事を実施した。

 

今回の燃料転換で削減するCO2は、100万本の杉の木が吸収するCO2の量に相当する。また、燃焼時の空気過剰率を改善することで、窒素酸化物排出量の低減と低燃費化を実現している。