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物流標準化、国交省が加工食品の具体例と手順示す

2020年3月30日 (月)

フード国土交通省は27日、加工食品分野の「物流標準化アクションプラン」と取りまとめ、関係事業者が連携して取り組むべき4つの項目を発表した。

今回示されたのは、(1)納品伝票(2)外装表示(3)パレット・外装サイズ(4)コード体系・物流用語――の4項目。国交省は、それぞれの標準化に向けた具体例と手順を公開した上で、これは「効率化の推進に不可欠な環境整備の一環であり、事業者間の連携・協働による取り組みが重要」であると強調した。

今後、関係事業者は4項目の標準化に向けたプロジェクトを発足し、合意した内容を業界団体の推奨フォーマットとして業界内へ横展開する。行政は、事業費用の一部を支援する「総合効率化計画」に、標準化4項目に向けた取り組みを優先的に採択するほか、表彰制度の活用など業界内外へ積極的に取り組みを発信する。

各項目の標準化の例と工程は次の通り。

(出所:国交省)

(1)納品伝票の標準化例
A4版の上下1枚伝票とし、納品先情報を左上、納品情報(商品名、賞味期限など)を中央部、QRコード・荷主情報などを右上へ表示する。

(2)外装表示の標準化例
商品特定表示を外装右上、鮮度表示などを商品特定表示の下、ケアマークを外装左上、個別アイテム識別表示を外装左側中央に表示する。

(3)パレット・外装サイズの標準化例
パレットは、T11型(1100ミリ×1100ミリ)とT12型(1000ミリ×1200ミリ)が主流となっていることから、この2つの規格を基本とする。外装サイズは、パレットの面積利用率を100%にするため、底面のサイズをT11型対応は220ミリ×275ミリ、T12型対応は200ミリ×300ミリを基本とし、高さは5段積みをすることを想定し210ミリを基本とする。

(4)コード体系・物流用語の標準化例
業界内だけの独自のコード体系・物流用語の標準フォーマットを決定するのではなく、内閣府主導の「戦略的イノベーション創造プログラム」で構築する予定の「物流・商流データ基盤」が使用するコード体系や物流用語などを標準化例とすることが望ましい。

(出所:国交省)