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5人分の作業量を自動化

日通、サントリー配送拠点に自動フォーク7台配備

2020年4月16日 (木)

フード日本通運は16日、鳥取県江府町の山陰支店「サントリー奥大山配送センター」で磁気誘導方式の自動フォークリフト(AGF)が14日から稼働を開始したと発表した。2018年度からAGF導入を前提とした保管レイアウト変更などの準備作業を経て、本稼働に至った。

▲導入したAGF

同センターはサントリーMONOZUKURI(ものづくり)エキスパート社と共同で「既存倉庫でも実現可能な自動化技術を活用した作業の省力化」に向けた検討を重ね、センターの入庫作業を行うエリアにAGFを導入することで「24時間完全自動化が実現可能」と判断した。

導入したAGFは専用設計のフォークリフト7台で、19年7月から日通札幌支店(札幌市白石区)で稼働しているAGFと同じ磁気誘導方式によるもの。同社では20年1月に静岡県で導入したレーザー誘導方式のAGFに続き、3例目のAGF導入となる。

▲荷役を行うAGF

7台のAGFを使った自動入庫荷役作業は、倉庫の限定された区画3000坪でAGFに転送された顧客入庫データに基づき、段ボールをパレットに自動で積載する「パレタイザー」から搬出される製品を入庫ロケーションに移動する入庫作業に適用。AGFは充電電極が床に埋め込まれた充電ポイント上を通過することにより、常に充電された状態が保たれ、継続して稼働できる。

AGF導入により、5人で行う作業量に相当する入庫作業を自動化できる見込みで、日通では「顕在化する物流センターでのフォークリフトオペレーターや構内作業者の不足を補い、また、長時間労働の削減などにより従業員の働き方改革にも寄与する」と期待している。