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日通、札幌で倉庫の出荷準備作業自動化

2018年12月17日 (月)

▲無人、有人どちらでも使用可能なフォークリフト

話題日本通運は17日、札幌東支店(札幌市白石区)の倉庫で自動走行するフォークリフト、連携して稼働するオートレーターを導入し、出荷準備作業を自動化すると発表した。

物流センター・倉庫のフォークリフトオペレーター、構内作業者の不足が顕在化する中、倉庫業務では自動化技術を活用した省人化、省力化の取り組みが重要な課題として浮上。日通ロジスティクスエンジニアリング戦略室は2017年から豊田自動織機、日通商事と協力し、札幌東支店新札幌物流センターで食品や飲料の共同配送を行い、既存倉庫でも「実現可能な自動化技術を活用した作業の省力化」を検討。

この結果、出荷作業の一部について「自動フォークリフト(AGF)と、AGFに連携する自動垂直昇降機(オートレーター)の導入により、自動化が実現可能」と判断し、着手することにした。

▲自動フォークリフトと連携するオートレーター

これまで翌日の出荷準備のために夜間・早朝時間帯に行っていた有人のフォークリフト作業をなくし、AGFとオートレーターで完全自動化を図る。作業スタッフが帰宅後の夜間時間帯に、各階に配置したAGFとオートレーターが連携して稼働し、フロアごとにパレット積みされた出荷予定貨物を1階出荷待機場所へ自動で移動する。

これにより、入庫作業と出庫作業の錯綜の解消や、人と荷役機械の完全分離に伴う「より安全な作業」も狙う。同社は今回の取り組みを皮切りに、今後AGV(無人搬送車)やAGFなどのマテハンを効率的に連携させ、有人フォークリフトによるピッキング作業の「さらなる省力化」を計画している。