ZMP、軽症者向け宿泊施設で物流ロボが物資運搬

ロジスティクスZMPは18日、新型コロナウイルス感染症の軽症者を収容する宿泊施設の関係者から要望を受け、同社の台車型搬送ロボット「キャリロ」を施設に提供することを発表した。

▲「キャリロ」がエレベーターを乗り降りしている様子

「キャリロ」は主に物流現場で使用されるロボットだが、同社はこれを宿泊施設内の弁当配送やゴミの回収などに応用。職員が弁当を積んだ「キャリロ」をエレベーターに入れて階数を指定すると、「キャリロ」は指定階で自動的にエレベーターを降り、患者が弁当を受け取りに来る場所まで移動する。また、「キャリロ」はゴミの回収時間まで宿泊フロアに待機し、指定時間にエレベーターを使用して1階に戻るため、配送と回収にかかる人の接触回数を減らすことができる。

ロボットの運用中は管理システムの「ロボ・ハイ」で遠隔モニタリング可能で、施設によっては各部屋前まで物資を搬送することもできる。こうした運用を、エレベーターとの連携や無線通信環境なしで構築できるため、さまざまな施設で活用が期待される。

▲物資運搬の運用方法（出所：ZMP）