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2500キロ離れたグアムの車両を東京から遠隔運転

2021年3月23日 (火)

(出所:ソニー)

調査・データソニーとNTTドコモは23日、グアム島にあるエンターテインメント車両を2500キロ離れた東京から、5Gを活用して遠隔操作する実証実験に成功した、と発表した。5Gの低遅延、大容量、高速の特徴を生かし、リアルタイムに車両の周囲映像を都内のソニー開発拠点に伝送して操作した。

遠隔操作の対象となったのはソニーが開発したエンターテインメント車両「SC-1」で、実証実験ではSC-1から車両の周辺映像を東京に送り、東京にいるドライバーが映像を見ながら運転。実験はグアムの検証用屋外施設で、乗客を載せた状態で行われたという。

SC-1は、車両前後左右に人の視覚能力を超えるイメージセンサーを搭載している。360度すべての方向にフォーカスが合わせられた映像を車内のディスプレイに映し出すことで、車両周囲の環境を一度に把握することが可能。搭載したイメージセンサーの超高感度な特性と内部に設置されたディスプレイの高い解像度により、昼夜を問わずライトなしに車両周囲を認識しながら運転できる。

ソニーでは「自動運転時代の到来により遠隔運転や監視の重要性がより高まっている。国境を超えた遠隔運転により、時差を利用したグローバルなオペレーションが可能となる」としている。