ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日立物流・決算、コロナ影響吸収し増益確保

2020年4月27日 (月)

財務・人事日立物流が27日に発表した2020年3月期連結決算(IFRS)は、売上高が前期比5.2%減の6722.9億円、調整後営業利益が7.3%増の334.8億円、最終利益が5.1%減の216.1億円となった。

売上高、最終利益は減少したが、本業のもうけを示す調整後営業利益とEBIT(396億円、9.5%増)は増加。新型コロナウイルスの影響で営業利益が10.1億円減少したとしているものの、しっかり増益を確保した。

影響が懸念される中国事業は、部門売上が97億円減の416億円(19%減)。このうち、コロナの影響による部門売上の減少は10億円で、売上高への影響としては最も大きかった。部門損益は貸倒引当金▲7億円(3Q・4Q)の計上があったことで1.2億円の営業赤字だった。

営業利益で最も影響を受けたのは、自動車部品物流を担う国内外のバンテックグループ事業で、顧客工場の精算停止などにより国内▲2.7億円、海外▲2.6億円の部門利益減少となった。

今期の見通しについては、「現段階において、新型コロナウイルスによる今後の影響を合理的に算定することが困難である」として業績予想の開示を見送った。