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自動荷降ろし実現へ佐川急便など4者が共同研究

2020年6月22日 (月)

調査・データ佐川急便、Kyoto Robotics(キョウトロボティクス、滋賀県草津市)、早稲田大学、フューチャーアーキテクト(東京都品川区)の4者は22日、内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム」に採択されている「荷物データを自動収集できる自動荷降ろし技術」の4者共同研究について、3月10日時点で荷物の認識成功率98%を達成したことを発表した。

この研究は、荷物のサイズ、重量、外装、荷札情報、荷降ろし場所、荷降ろし時間――といった基礎情報の自動取得と荷降ろし作業の自動化を目的とするもの。4者は2019年12月から荷物を認識するセンシング技術の研究を進め、20年3月10日時点では、パレットに無作為に積まれた段ボールの画像データ2万枚に対して認識成功率98%を達成している。

今後は8月末までに認識成功率99.9%を達成し、キョウトロボティクスが所有するロボットに実装、事前登録されていないさまざまなサイズ・模様の荷物が無作為に積まれたパレットから、自動で荷降ろしするシステムを開発する。

この研究は、トラックコンテナの荷降ろし工程の自動化を想定しているが、将来的には海上コンテナの荷降ろしや荷積み工程にも技術転用し、複数事業者間の商流・物流データの共有・活用とともにサプライチェーン全体の効率性・生産性向上を目指す。