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ESR、兵庫・尼崎市に39万m2マルチ型「尼崎DC」竣工

2020年7月8日 (水)

拠点・施設ESRは8日、兵庫県尼崎市末広町にワンフロア6万平方メートル、延床面積38.9万平方メートルのマルチテナント型物流施設「ESR尼崎ディストリビューションセンター」(尼崎DC)を竣工したと発表した。

「尼崎DC」は、ダブルランプウェイを備える地上6階建て倉庫。阪神工業地帯の中核エリアにあり、阪神高速「尼崎末広インターチェンジ」から0.7キロ、⼤阪港・南港から13キロ、神戸港から20キロ、大阪国際空港から24キロ、大阪都心部から15キロに位置することから、関西圏の消費地へのエリア配送や全国への広域配送、輸出入サービスの提供にも対応する。

▲中央車路

施設内は上り・下り専用のランプウェイを結ぶ中央車路を採用することで効率的かつ安全な入出庫を実現。倉庫部分は最大40テナントに分割可能で、各階の東西南北に外部から直接アクセスできる8か所の事務所を設けた。

また、庫内には最大1万2000キロワットの特別高圧電力を提供できる設備を整え、ロボティクス、冷蔵冷凍、ハイスペックなシステム導入などにも対応。7万ボルトの回線を2回線引いているため、安定した電力供給で入居企業の最新設備を支える。

従業員向けの設備では、6階と屋上に六甲山地と瀬戸内海を一望できる休憩ラウンジやスカイデッキを設け、ラウンジ内の売店には24時間365日利用できる無人売店システムを導入。1階には広い園庭を持つ託児所を設置したほか、敷地内にある「クラブパーク」には同社初となるバーベキューコーナーやウッドデッキなどを配置した。

事業継続性の面では、防潮堤と消波提の⼆重構造を採用し、地盤の嵩上げも実施。加えて、座屈拘束ブレースを採用した耐震構造とすることで、浸水・地震による被害を抑制する。また、停電時でも防災センターや人用エレベーター、トイレが最大24時間できる非常用自家発電機を完備し、建物内のライフライン機能を同社の東京・大阪オフィスから遠隔監視できるシステムを導入した。

環境への取り組みとしては、全館にLED照明と、トイレ・共用部に人感センサーを採用したほか、事務所内にも人を検知するセンサーを設置し、細かく明るさを制御する照明システムを導入。今後、屋上には年間2メガボルトを出力する太陽光発電システムを設置するという。

施設の概要
所在地:兵庫県尼崎市末広町1-5-1
敷地面積:19万4428平方メートル(5万8815坪)
延床面積:38万8570平方メートル(11万7542坪)
構造:地上6階建RC+S造、耐震構造
用途地域:工業専用地域
工事期間:2018年3月1日~2020年6月30日(27か月間)
企画設計・マスタープラン・基本計画︓ESR
設計:大成建設一級建築士事務所(ラウンジ・託児所デザイン)、タカトタマガミデザイン(ランドスケープデザイン)、a+L/渡辺美緒デザイン事務所
施工:大成・長谷工・銭高・ノバック・神鋼興産建設特定建設工事共同企業体
アクセス:阪神高速5号湾岸線「尼崎末広IC」から0.7キロ、阪神電車「武庫川駅」「東鳴尾駅」から2.7キロ、「出屋敷駅」から3.5キロ、「尼崎駅」から4.7キロ、阪神バス「末広町」から徒歩1分