ロジスティクス国土交通省は27日、次回の北極海航路産学官連携協議会で、国交省と海上技術安全研究所が構築した「最適航路探索のための運航支援システム」のプロトタイプを紹介し、産学官で意見交換を行うと発表した。
10回目となる協議会を8月3日に開催し、構成メンバーの外務省、文部科学省、国交省、北海道大学、神戸大学、極地研究所、海上技術安全研究所それぞれが情報提供した後、システムについて意見を交わす。
このシステムは、氷の状況によって大きく左右される北極海を船舶が円滑に運航できるようにするため、正確な氷状と合理的な運航性能を推定し、最適な航路を探索する仕組みで、乗員の意思決定や運行計画、参入計画を支援することを目指している。

▲最適航路を提案するための仕組み(出所:海上技術安全研究所)