調査・データシーネット(千葉県船橋市)は4日、物流企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する取り組みに関するアンケート結果をまとめ、公表した。アンケートは同社主催セミナーへの参加企業に対し、6月26日から7月9日まで実施した。
調査結果によると、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて「DX推進計画に影響があったか」という問いに対し、25%以上が「急務と感じている」と回答。すでに推進に向けてシステムなどを導入した企業も1社あった。
「DX実現に向けて取り組みたいこと」については、最新システムへの刷新が最も多く、次いで一元管理をするためのクラウド化が挙がった。回答者の6割以上がすでにWMSを導入している。同社は「既存のシステムに何らかの課題を抱え、今後を懸念していることが推測される」と分析した。
「DX実現の狙い」としては、品質・業務改善が最も多く総回答数の3分の1以上を占めた。働き方改革、コスト削減を目的とした回答も多かった。
「最新のWMSと合わせて検討しているソリューション」としては、音声認識システムがトップ、次いで物流バックオフィスのリモート化実現ソリューション「AI-OCR」が上がった。