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アライプロバンス、物流施設第1弾の工事本格化

2020年8月7日 (金)

▲地鎮祭に臨む新井嘉喜雄社長

拠点・施設アライプロバンス(東京都墨田区)は7日、東京湾岸・浦安エリアの浦安鉄鋼団地内で、第1号開発物件となる大型マルチテナント型物流施設「浦安市港物流センター」(仮称)の地鎮祭を行った。これから工事を本格化し、2021年10月末の竣工を目指す。

同施設は、浦安市内で2008年以来となる大型マルチテナント型物流施設で、延床面積は1万456坪(3万4567平方メートル)。首都高速道路湾岸線浦安インターチェンジから3キロ、JR京葉線新浦安駅から3.5キロの浦安鉄鋼団地内に位置し、24時間稼働に対応する。

ボックス型倉庫が大半を占める浦安市内で初めてスロープを採用し、海コントレーラーが1・2階に直接アクセスできるのが特徴で、充実した上下搬送設備によって1・4階と2・3階の2階建て利用が可能。最小区画2200坪から一棟9000坪の賃貸まで対応する。

▲浦安市港物流センター(仮称)の完成予想図

アライプロバンス(旧新井鉄工所)は、1903(明治36)年創業。業歴117年の歴史ある金属加工メーカーで、「浦安市港物流センター」(仮称)の開発地である旧浦安工場では世界トップレベルの石油掘削用ドリルパイプを製造していたが、2016年に製造業から撤退。ことし7月15日に社名をアライプロバンスに変更し、物流施設事業を柱とする総合不動産企業へと転身した。

▲新井太郎専務

地鎮祭を迎えた同社の新井太郎専務は取材に対し、「物流施設開発の第1弾ということで、気合いを入れて臨んでいる。この施設を、荷主、従業員、ドライバー、地域に愛される浦安のスタイリッシュシンボルとし、第2弾の開発につなげていきたい」と意気込みを語った。

同社経営陣によると、既にEC事業者や物流事業者、メーカーなどから多くの問い合わせを受けており、一棟賃借の要望もあるという。新井嘉喜雄社長は「来年の春夏までに好条件の顧客と契約したい」と話し、竣工前の満床に自信をのぞかせた。

施設の概要
名称:浦安市港物流センター(仮称)
所在地:千葉県浦安市港69番
交通:首都高速道路湾岸線浦安インターチェンジから3キロ、JR京葉線新浦安駅から3キロ、舞浜駅から3.5キロ、東京ベイシティバス新浦安駅発みなと第一バス停に隣接
敷地面積:4500.74坪(1万4878.49平方メートル)
延床面積:1万456.58坪(3万4567.21平方メートル)
用途地域:準工業地域
着工:2020年6月
竣工:2021年10月末

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