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ヤマト総研、物流課題をパリの研究大学と共有

2020年9月1日 (火)

ロジスティクスヤマトグループ総合研究所は8月31日、物流にインターネットの発想を取り入れた概念である「フィジカルインターネット」を国内で普及させるため、この概念の第一人者であるエリックバロー教授が所属する仏パリ国立高等鉱業学校と相互情報交換の覚書を締結したと発表した。

フィジカルインターネットとは、インターネット上でさまざまな情報が最適経路を通って手元に届くように、物流においても貨物が最適経路で効率的に輸送される環境を目指すもの。

物流会社間で輸送スペースや保管スペースをシェアリングすることがカギとされており、これが実現すると、積載率や稼働率を高められるほか、環境負荷の低減にもつながると考えられている。

ヤマトグループ総合研究所は、この概念の提唱者であるブノアモントルイユ教授が所属する米ジョージア工科大学と覚書を締結しており、今後は日本・米国・欧州で連携を図る。

国内では、2019年12月に民間企業12社と研究会を発足し、問題意識の共有と今後の可能性に関する意見交換を始めており、今後はパリ国立高等鉱業学校との意見交換を通じて、国内企業に向けた情報発信を行う。