国際コンテナ船世界2位のMSC(スイス)はこのほど、25トンの「クレメンタイン」を積んだ同社運航船で、南米西岸とアジアを結ぶ同社のサービスを介して香港に輸送した。同社が南米産の農産物をアジアに輸送したのは、上海にコロンビアのアボカドを出荷した取り組みに続くもの。
チリの農産物の中で、柑橘類は特に有名なカテゴリーで、南半球では南アフリカに次ぐ2番目の柑橘類輸出国。ネーブルオレンジ、レモン、クレメンタイン、マンダリンが主な輸出品で、5月から11月まで入手できる。
これまで、チリの柑橘類の主な「目的地」は米国向けが主流だったが、中国市場が開放されたことについて、同社は「チリに信じられないほどの機会をもたらし、柑橘類の産出地域を潜在的に大幅に後押しする道を開く」とその意義を説明している。