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日本郵船のLNG燃料自動車船、桜にちなみ命名

2020年9月3日 (木)

ロジスティクス日本郵船は2日、新来島どっくに発注しているLNG(液化天然ガス)燃料自動車専用船が「SAKURA LEADER」(サクラリーダー)と命名されたことを発表した。国内造船所で建造される初の大型LNG燃料船として、10月頃に竣工する。

9月1日に新来島豊橋造船(愛知県豊橋市)で命名式が行われ、トヨタ自動車の松山洋司調達本部副本部長、環境省の八木哲也大臣政務官、国土交通省の和田政宗大臣政務官、日本郵船の長澤仁志社長らが出席した。

船名は「環境にやさしい輸送を通じた豊かな地球環境の実現・継承への願いを込め、日本を象徴する花である桜にちなんで」(日本郵船)名付けられた。

LNG燃料化と船型改良により、エネルギー効率(輸送単位あたりのCO2排出量)が40%改善するとみられ、従来の重油焚き機関と比べ、硫黄酸化物(SOx)は99%、窒素酸化物(NOx)は86%の排出削減が見込めるという。

完成後は1隻あたり7000台(基準車換算)の輸送が可能な世界最大級の自動車専用船として、トヨタ向け完成車輸送などに従事する。日本郵船は今後、「自動車船隊の次世代環境対応船への段階的にリプレースを進める」としている。