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三菱ふそう、都市配送向けにeキャンター拡販注力

2020年9月15日 (火)

▲台湾で開催した試乗会

サービス・商品三菱ふそうトラック・バスが、同社製電気小型トラック「eキャンター」の売り込みに力を入れている。2017年の発表以来、これまでに日本、欧州、北米で170台を納車してきたが、環境意識の高い都市部の近距離配送車両としてのポジションをターゲットに、アジア太平洋などでメディアや展示会への出展攻勢を強める。

19年以降、同社が展示会やメディアを通じた試乗機会の提供などでeキャンターを紹介してきたのは、台湾、インド、オーストラリア、南アフリカ、ニュージーランド、インドネシアと6市場にのぼる。

豪州郵便公社や南アフリカの飲料メーカー「サウスアフリカン・ブリュワリー」に対しては、実際の車両を用いて市街地で配送業務を経験してもらう機会を設けた。

▲サウスアフリカン・ブリュワリー

同社は、39年までに国内へ導入するすべての新型車両を走行時にCO2を排出しない「CO2ニュートラル化」に取り組むビジョンを掲げており、同社社長でダイムラー・トラック・アジアの代表を兼務するハートムット・シック氏は、「都心部での配送業務には、騒音がなく、排出ガスを抑えたトラックが必要だが、ふそうのeキャンターは、そのようなニーズに対応するものだ。この車両は、全世界の都市環境で増加する騒音と大気汚染の問題を解決する車両。都市部での近距離配送を担う顧客の必要条件を満たす航続距離と積載量を提供している」と、eキャンターがいかに都市内配送に適しているかを強調する。

■eキャンター
車両総重量7.5トンクラス、最長で急速充電の場合最大1.5時間、普通充電では最大11時間の充電で、航続距離は100キロを確保。電気駆動システムには、モーター(最大出力135キロワット、最大トルク390Nm)と、370V・13.8キロワットhの高電圧リチウムイオンバッテリーパックを6個搭載している。