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ラクスル、ネスレ日本の配送手配・管理を効率化

2020年10月21日 (水)

▲ネスレ日本の霞ヶ浦工場(出所:ラクスル)

サービス・商品求貨求車マッチングや配車管理システムを提供するラクスル(東京都品川区)は21日、輸配送管理システム「ハコベルコネクト」を導入したネスレ日本が、納品率の大幅な改善と運送コストの削減、業務の効率化を実現したと発表した。

ネスレ日本では、20社ほどの運送会社から1日あたり300-500台のトラックを手配し、国内2工場で生産したペットボトルコーヒーを取引先へ直送しているが、繁忙期の8月には通常時の10倍のトラックが必要となることもあり、「いかに確実にトラックを手配するか」と、工場・物流部門・営業部門の情報連携が課題となっていた。また、情報連携の不備による配達ミスなどで、再配達コストが数百万単位となっていた。

▲ペットボトルコーヒーを積み込む様子(出所:ラクスル)

そこで、ネスレ日本はペットボトルコーヒーの配車業務をシステム化するプロジェクトが立ち上げ、ラクスルが提案した「ハコベルコネクト」の導入を決定。電話とメールで運送会社とやり取りし、エクセルで案件を管理する「非常にアナログな」(ネスレ日本)管理体制を改め、システム上に一元化された情報と、リアルタイムに可視化された配送ステータスを活用することで、大幅に納品率が改善されたという。

また、納品率の改善によって数百万単位でかかっていた再配達コストがなくなったほか、発注書の作成から車番の確認までの手配作業が15分に短縮され、一連の作業時間が従来の5分の1になったという。

同社は今後、ペットボトルコーヒー以外の商品配送に横展開することも視野に入れており、今後は細部の検証を行っていく方針。


業務フローの変化(出所:ラクスル)