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日本郵船、主力事業黒字化で上期経常益3倍

2020年11月5日 (木)

財務・人事日本郵船が5日発表した4‐9月期(2021年3月期第2四半期)決算は、売上高7220億円(前年同期比12.5%減)、営業利益166億円(5.4%増)、経常利益474億円(3倍)、四半期最終利益221億円(2倍)と大きく改善した。

主力事業のうち定期船、物流、不定期専用船の3事業で売上が減少したものの、いずれも採算が改善して黒字化した。

自動車輸送部門では、新型コロナウイルスの影響で輸送台数が少ない状態が続くなか、老齢船を解撤するなど運航規模の縮小や航路合理化を進め、運航費の削減に注力。自動車物流は中国・ロシア・インドなど各国でコスト削減や事業合理化を進め、トルコ・エジプトでは完成車ターミナルを建設。横浜港大黒埠頭で完成車ターミナルを開業するなど、事業ポートフォリオの再編に向けた活動を進めた。

航空運送事業は荷動きは減少したものの、国際旅客便の運休・減便が続いたことで貨物輸送需給がひっ迫。特に夏以降は秋のピークシーズンに向けて北米線、欧州線を中心に輸送需要が高まり、貨物搭載率・運賃単価が大きく上昇した。

通期は売上高1兆4600億円(前期比12.5%減)、営業利益300億円(22.5%減)、経常利益700億円(57.3%増)、最終利益350億円(12.4%増)を見込む。

■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)
 21/3/中間21/3/1Q20/3/通期20/3/3Q
売上高722,031 [-12.5%]361,170 [-11.1%]1,668,355 [-8.8%]1,253,259 [-9.5%]
営業利益16,690 [5.4%]8,947 [63.6%]38,696 [249.1%]32,469 [611.4%]
最終利益22,180 [99.4%]11,684 [27.8%]31,129 [ - ]18,739 [ - ]
売上高営業利益率2.3%2.5%2.3%2.6%