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ダイムラー、紙輸送で電気トラック運用テスト

2020年11月25日 (水)

(出所:ダイムラー)

調査・データ独ダイムラーはこのほど、メルセデスベンツブランドの大型電気トラック「eアクトロス」の顧客運用テストを紙の輸送現場で開始したと発表した。

運用テストに協力している独・大手紙製品卸のイナパ社では、パレットに積まれた紙製品の配送で、トラック1台が毎日150-200キロメートルを走行しており、この配送業務にバッテリー式電気トラックの「eアクトロス」を活用する。

(出所:ダイムラー)

この電気トラックは、すでに欧州各地で運用テストを重ねており、貨物の積載量や地形・ルートに関係なく200キロメートル走行できることが証明されている。また、ディーゼル燃料トラックに劣らない運転性能と、酷暑・厳寒期でもエアコンや荷室の冷却システムが十分に稼働することが確かめられているほか、見通し良好な場面では、電気回生ブレーキによってブレーキを踏む必要がほとんどないという。

テストに協力しているイナパ社は、「環境保全と持続可能性は、紙製品事業の最重要課題のひとつ。当社は、委託先の商品配送物流でも重い責任を負っている。環境戦略に貢献するeアクトロスが実用化されるのを楽しみにしている」とコメント。eアクトロスは、2021年から独・ヴェルト工場で量産されることが決まっている。