サービス・商品エフピコ傘下のエフピコチューパ(東京都新宿区)は23日、すべてのパック製品に「手切り」を防ぐセーフティーエッジ加工を施すと発表した。
パッケージによる手切りは従来からクレームの要因だったが、同社でもこれまでは「仕方のないこと」と慢性的に処理するケースが多かった。対策として改善品を試作してきたが、開発者が自ら検証する際に改善品でも簡単に指が切れてしまったことから「早急な改善の必要性を痛感」(エフピコチューパ)し、開発に踏み出した。
「シャープなカット面は切れやすいため、ウェーブ上のカット面が良い」と製品カット面を波状に加工し、試作を繰り返した結果、「凹凸状態に加工した場合、指が切れにくくなる」ことが判明。手切り防止効果があり、一見しただけではカット面に違和感のない波状加工に成功し、新製品に採用したという。
その後も改良を重ね、現在のセーフティーエッジ加工が完成。手切りクレームは激減し、エフピコはセーフティーエッジの形状で特許の取得に至った。