財務・人事日本通運が1月29日に発表した2020年4-12月期(2021年3月期第3四半期)決算は、新型コロナウイルスの影響で日本、米州、欧州など6部門で収入が減少し、売上高が前年同期比4.3%減の1兆4987億円となったが、中間決算時点で前年同期比28.3%のマイナスだった営業利益はプラスに転換し、8.9%増の491億円を確保した。四半期最終利益は441億円(41%増)。
航空貨物の取り扱いが増加したことで、東アジア、南アジア・オセアニアの3部門が増収となったが、日本、米州、欧州、警備輸送、重量品建設、物流サポートの6部門は減収。部門利益は日本、東アジア、南アジア・オセアニア、警備輸送の5部門が増益、米州、欧州、重量品建設、物流サポートの4部門が減益だった。
通期の見通しについては、国際貨物の輸送需要が伸長し、経費削減効果が想定以上に推移したことを踏まえ、売上高予想を300億円上積みして1兆1000億円(前期比1.5%減)に、営業利益予想を80億円上積みして720億円(21.6%増)に、最終利益予想を70億円上積みして530億円(3倍増)を見込む。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)21/3/3Q | 21/3/中間 | 21/3/1Q | 20/3/通期 | |
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売上高 | 1,498,723 [-4.3%] | 964,464 [-7.2%] | 472,033 [-9.2%] | 2,080,352 [-2.7%] |
営業利益 | 49,064 [8.9%] | 20,875 [-28.3%] | 4,477 [-57.9%] | 59,224 [-25.6%] |
最終利益 | 44,103 [41%] | 23,077 [21.4%] | 9,608 [32%] | 17,409 [-64.7%] |
売上高営業利益率 | 3.3% | 2.2% | 0.9% | 2.8% |