財務・人事ニチレイが2日発表した今3月期第3四半期連結決算は、低温物流部門を除く全部門が減収となった。低温物流事業は物流ネットワーク事業が受け持つ「TC(通過型センター)事業」が好調に推移。前年同期比2.8%の増収を確保した。セグメント利益は18.2%の増加。
国内物流は輸入貨物など入出庫物量が全般的に減少傾向を継続したものの、巣ごもり需要によって量販店向けTC事業、家庭用冷凍食品などの保管貨物の取り扱いが好調をキープ。同社が「業務革新のモデルセンター」に位置付ける名古屋みなと物流センター(2020年4月新設)が安定稼働した。
海外は欧州で量販店向け物量が増えた一方、飲食店向け配送は低迷。量販店向け業務の作業効率向上や車両調達コストの減少によって利益は伸ばした。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)21/3/3Q | 21/3/中間 | 21/3/1Q | 20/3/通期 | |
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売上高 | 435,716 [-2.7%] | 281,762 [-3.5%] | 138,054 [-3.3%] | 584,858 [0.8%] |
営業利益 | 27,431 [6.7%] | 16,745 [11.7%] | 7,861 [14.5%] | 31,035 [5.2%] |
最終利益 | 16,952 [-0.5%] | 10,875 [14.4%] | 5,358 [19.8%] | 19,609 [-1.7%] |
売上高営業利益率 | 6.3% | 5.9% | 5.7% | 5.3% |