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東京建物、東名・綾瀬SIC近くで物流施設5月着工

2021年3月31日 (水)

拠点・施設東京建物は3月31日、神奈川県綾瀬市の綾瀬工業団地で開発中のマルチテナント型物流施設「T-LOGI綾瀬」(仮称)について、ことし5月10日に着工し、来年7月の開業を目指すと明らかにした。同社にとっては神奈川県で2件目のプロジェクトとなる。

建設予定地周辺は、これまで高速道路のICから離れていたため、マルチテナント型物流施設の開発が進んでいなかったが、予定地から2.5キロの距離に東名高速道路綾瀬スマートインターチェンジ(SIC)が開通し、今後も根強い物流需要を見込めると判断した。綾瀬スマートICを経由して圏央道や保土ヶ谷バイパスを利用することで広域輸配送が、東名高速道路を利用することで都心向けの輸配送がしやすく、加えて豊富な労働人口を有する市の中心街に近いことから、雇用確保の面でも優れるという。

▲周辺地図(出所:東京建物)

施設は4階建て・延床面積2万5068平方メートル(7500坪)となる見通しで、24時間稼働に対応し、トラックバース17台分とトラック待機場10台分を備える。バース前の車路をゆとりある幅員とし、前面道路と接続する切り下げを敷地の北側と西側の2か所に設けることでトラックドライバーのストレス軽減や事故防止、効率的な入出庫を支援する。最寄りの相鉄線さがみ野駅からバスで15分、バス停から60メートルと、公共交通機関による通勤アクセスに優れているが、乗用車41台分の駐車場とバイク・自転車用の駐輪場も整備する。

倉庫内には、垂直搬送機4基と荷物用エレベーター2基を設置し、2階~4階の各フロア5875平方メートルに対して充実した上下搬送能力を提供する。また、非常電源設備や大容量の太陽光パネルを用意するなど、BCP(事業継続計画)やサステナビリティにも配慮する。太陽光パネルで発電した電力は施設内で利用し、余剰電力は同社所有の商業施設「スマーク伊勢崎」に自己託送する計画。こうした取り組みにより、建物で消費する一次エネルギーの収支をゼロにする「Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の認証取得を予定する。

■T-LOGI綾瀬(仮称)の概要
所在地:神奈川県綾瀬市深谷上8-24-8
敷地面積:1万1662平方メートル
延床面積:2万5068平方メートル
構造・規模:鉄骨造・地上4階建て
着工予定日:2021年5月10日
完成予定日:2022年7月15日
東京建物の物流施設「T-LOGI」の詳細

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