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スズケン、海外医薬品メーカーの物流受託強化へ

2021年4月19日 (月)

メディカル医薬品卸大手のスズケンは19日、医薬品受託製造メーカーの武州製薬(埼玉県川越市)と業務提携契約を締結した。希少疾病用医薬品やバイオ医薬品など専門性の高い医薬品によって日本市場への新規参入を目指す医薬品メーカーを共同で支援し、日本での製造や物流などを受託することが狙い。

世界各国のGMP(適正製造規範)認証を保有するグローバル対応型の医薬品受託製造企業である武州製薬と、国内外に医薬品流通ネットワークを保有するスズケンが協力することで、製造工場や物流センターなどを持たず、最小限のリソースで日本市場に参入する海外企業のニーズを取り込む。

具体的には、スズケンが埼玉県草加市に新設する「首都圏物流センター」内に、武州製薬が製造業務を受託できるエリアを設置。両社の協働により、日本での製造販売に関するコンサルティングをはじめ、医薬品の輸入、検査、製造、物流、市販後調査、患者サポートなどをワンストップで受託する考え。

また、スズケンの連結子会社である中央運輸(東京都中央区)の「加須医薬品共同物流センター」に新設した443坪の保冷エリアを活用し、「武州製薬加須パッケージングセンター」(仮称)を新設。武州製薬が得意とする検査・表示・包装などの2次包装を中心に受託製造を開始する。さらに、武州製薬の米国における業務委託先などと共同で、現地の医薬品メーカーへの共同提案営業を開始する。