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SGHDの営業利益1000億円突破、過去最高を更新

2021年4月30日 (金)

財務・人事SGホールディングスが4月30日に発表した2021年3月期の連結決算は、デリバリー事業、ロジスティクス事業、不動産事業ともに増収増益で、売上高1兆3120億円(前期比11.8%増)、営業利益1017億円(34.8%増)と過去最高を更新。営業利益を1000億円の大台に乗せた。

デリバリー事業では、「巣ごもり消費」を背景としたBtoCの取扱量の増加がBtoBの減少を上回り、主要商品の取扱個数が前年同期と比べて6.7%増加。平均単価はBtoCの荷物が増加したことで微増に留まったものの、輸送ネットワーク全般の整備と生産性向上の取り組みを進め、部門売上1兆149億円(6.2%増)、部門利益714億円(21.8%増)と増収増益につなげた。

ロジスティクス事業では、上期に海外で個人用防護具の緊急国際輸送を継続的に受託。下期以降は既存顧客の物量が回復したほか、コンテナ需給がひっ迫し運賃が高騰する中、航空・海上輸送のスペースを確保できたことでフレイトフォワーディングの収益が大幅に増加した。部門売上は53%増の2078億円だったのに対し、部門利益は前期比5.2倍増の127億円。

不動産事業は、計画的な不動産売却により部門売上228億円(40.7%増)、部門利益113億円(43.3%増)と全体の増収増益に寄与した。

今期の業績予想については、売上高1兆3250億円(129億円増)、営業利益1070億円(52億円増)とし、今期を最終年度とする中期経営計画の目標(売上高1兆2300億円、営業利益800億円)を大きく上回る見通し。この予想は、デリバリー事業の取扱個数と売上割合を前期と同数で試算し、平均単価をプラス3円で算出。ロジスティクス事業でもコンテナ不足に伴う海上運賃の高騰と航空運賃の上昇が継続するとみて算出したという。

■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)
 21/3/通期 [前年同期比]21/3/3Q [前年同期比]21/3/中間 [前年同期比]21/3/1Q [前年同期比]
売上高1,312,085 [11.8%]982,024 [9.7%]634,846 [8%]317,632 [9.1%]
営業利益101,726 [34.8%]88,533 [38.4%]52,494 [41.1%]27,726 [47.7%]
最終利益74,342 [57.2%]63,159 [66.2%]37,293 [69.9%]17,224 [70.3%]
売上高営業利益率7.8%9.0%8.3%8.7%

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